自分の子供が突然奪われてしまったら、
どんなに悲しいことだろうか・・・
1997年の12月15日に、
アメリカのフィラデルフィアで
とある事件が起きました。
その事件とは、自宅が爆発音とともに燃え上がり、
自宅にいた赤ちゃん、
デリマール・ヴェラが燃えてしまったという、
とても胸が苦しくなる事件でした・・・
ですが、その事件には、大きな裏があり、
信じられないような結末が待っていました。
この事件の真相について、
詳しく調べてまとめました。
デリマールヴェラ誘拐事件の始まりは？
事件の１０日前の1997年12月5日に、
デリマールは生まれました。
母親のルースさんの家庭は幸せに包まれていて、
多くのいとこがデリマールを
見ようとしていたとのことです。
その中でも、いとこのキャロリンという女性は、
偶然にもデリマールと同じ日に、
女の子を産んだということでした。
すごい偶然ですね！
ですが、その日の午後７時ぐらいに、
大きな爆発音とともに
家が燃えてしまったということでした。
その時はデリマールは２階にいたとのことでしたが、
火がとても強かったため、
何もできなかったとのことです・・・
消火活動が終わったあと自宅を見てみると、
二階は全焼しており、デリマールが寝ていたベッドも
すべて燃えてしまっていたということでした。
この結果、警察はデリマールは
亡くなってしまったと判断しました。
世間からは赤ちゃんを亡くした母親として、
ルースさんは知られることになるのでした・・・
デリマールヴェラは誘拐された？
ですが、母親のルースさんは、
事件当日に違和感を感じていたとのことでした。
なぜなら、家が燃えていた時には、
子供はすでにベッドにいなかったのだそうです。
それだけでなく、しっかり戸締まりしたはずの窓が
何故か開いていたということも、
強い違和感を感じたということでした。
このことについて警察に相談するも、
もちろん取り合ってくれるはずもなく、
ルースさんがつけていた電気ヒーターが
直接の原因だと決めていました。
それだけでなく、ルースさんはスペイン語しか
しゃべることができなかったということで、
言葉をうまく伝えることが
できなかったということでした。
子供をなくしたショックで、
おかしくなってしまったと、
世間からは思われ始めていたということなので、
とても苦しかったのだと思います・・・
デリマールがいなくなってから数年たち、
ついには夫のペドロさんも
離れてしまったということでした。
生活も苦しい中でルースさんの味方は
誰ひとりいなくなってしまいました・・・
心が痛くなる話ですね・・・
ルースに似ている子供を発見！？
デリマールがいなくなってから
約６年が経ったとき、
事件は大きく動き出しました。
元夫のペドロさんから、
ルースと俺に似た子供を見た！
という電話がありました。
いてもたってもいられなくなり、
すぐにその情報をもとに、
その子供が参加するパーティーに向かいました。
その子供の名前はアリーヤという女の子でした。
笑顔にできるえくぼが、
赤ちゃんのデリマールとそっくりだった
ということから、
アリーヤはデリマールだと、確信に至りました。
ですが、アリーヤには母親がいました。
その母親が、いとこのキャロリンだったとのことです。
いとこのキャロリンは、
デリマールが生まれた同じ日に
女の子を産んだと言っていました・・・
とても怪しいですね・・・
すぐに取り返すのは不可能なため、
なんとかして自分が母親であると、
証明するものを手に入れようと考えたルースさんは、
髪の毛にガムが付いているわ！
とアリーヤに嘘をついて、
髪の毛を取ったとのことでした。
この髪の毛を検査すれば、
自分が母親であることが証明される！
と考え、警察に髪の毛を見せたとのことでした。
ですが、警察はこれを断り、
自分でお金を払って鑑定をしてくれと
提案されてしまいました。
お金に余裕がないルースさんは、
DNA鑑定を断念せざるを得なかった
ということです・・・
またどん詰まりになって
しまったということでした・・・
あと一歩というところで止められてしまったのは、
とても悔しかったのだと思います・・・
事件の結末は？犯人の真相がやばすぎた・・・
失意のどん底に落ちてしまったルースさんが
街を歩いていた所、
エンジェル・クルーズという
選挙活動をしていた州議会議員を
見つけたということでした。
ダメ元で話を聞いてもらい、
どうしても娘を取り返したいと
説得したということでした。
エンジェルさんは、ルースさんと同じ
ヒスパニック系の方だったので、
なんとか助けたいと思い、
初めてルースさんに仲間ができたということでした。
初めてルースさんが報われた瞬間ですね・・・
そして、事件の再捜査が始まったということでした。
事件の真相は、なんと、
いとこのキャロリンが誘拐犯だった
ということでした・・・
事件当日は家の二階にある電子ストーブの前に
スプレー缶を置くことにより、
熱で膨張させて爆発させたということでした。
そしてデリマールを連れ去り、
出生証明書までも偽装して、完全にデリマールを
自分のものにしてしまったということでした・・・
とんでもない方ですね・・・
最後にはキャロリンとアリーヤのDNA鑑定を
行うことになったということでした。
ですが、なんとキャロリンは、
DNA鑑定をうまくさせないために、
アリーヤの口に薄めた漂白剤を
入れたということでした。
言葉も出ないですね・・・
もちろんこのことは直ぐにバレて、
再検査をしました。
その結果、ルースさんが読んだ通り、
親子関係がまったくないことが
わかったということでした。
逆にルースさんとアリーヤのDNA検査の結果は、
親子であることが証明されたということでした。
６年間の戦いの末、
晴れてアリーヤことデリマールを
取り返すことができたルースさんでした。
最後に
今回は、デリマール誘拐事件についてまとめました。
とても信じられないような事件ですが、
こんなことが実際に起きたなんて、
本当に怖いですよね・・・
ルースさんとデリマールが、
再び出会えて本当によかったですね！
終わり